INDIRECT関数の基本
INDIRECT関数は、動的なセル参照を作成するための非常に便利な関数です。以下に、基本的な使い方とポイントを解説します。
INDIRECT関数の構文
まずは、INDIRECT関数の基本的な構文を見てみましょう。
=INDIRECT(参照文字列, [A1])
- 参照文字列: セル参照を示す文字列を指定します。例えば、
"A1"
、"B2:C5"
などです。 - A1(省略可能): 参照スタイルを指定します。
TRUE
または省略するとA1スタイル、FALSE
を指定するとR1C1スタイルになります。
基本的なINDIRECT関数の使用
目的: セル番地を文字列で指定し、そのセルにある値を動的に取得します。これにより、VLOOKUP
関数のように、列番号を変数として扱うことで、柔軟なデータ参照が可能になります。
使用例
文字列で指定したセル参照を実際のセル参照に変換し、そのセルの値を返します。以下に具体的な手順を示します。
- 取り出した文字列を表示したいセル(例:D3)を選択します。
- 「数式」タブから関数を選択し、「検索/行列」カテゴリから「INDIRECT」関数を選択します。
- 「関数の引数」ダイアログボックスが表示されるので、以下の引数を入力します。
- 参照文字列: セル番地を表す文字列が入力されているセル、または直接文字列を入力します(例:D2セルを選択)。
- 「OK」をクリックして、INDIRECT関数の入力を確定します。
例として、D2セルに記載された文字列(例:"B4"
)に対応するセル(B4)の値がC4セルに表示されます。
ポイント
- INDIRECT関数は、文字列で指定したセル参照を実際のセル参照に変換します。
- 参照文字列は、ダブルクォーテーション(
"
)で囲む必要があります。 - 参照文字列には、セル参照だけでなく、セル範囲や名前付き範囲を指定することもできます。
今回の例での応用
今回の例では、D2セルに"B4"
と入力することで、B4セルの値(例:"スマホ"
)がC4セルに表示されます。
D2セルの値を"B5"
に変更すると、C4セルにはB5セルの値(例:"ノート"
)が表示されるようになります。
まとめ
例えば、セルに"A1"
と入力し、それを元に別のセルの値を参照したい場合に役立ちます。INDIRECT関数を使うと、シート名やセル範囲を動的に変更できるので、大規模なデータ管理やテンプレート作成が簡単になります。ぜひ試してみて、Excelでのデータ操作をさらに効率的にしてください!
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