OR関数の使い方
OR関数は、指定された複数の条件のうち、少なくとも1つが真(TRUE)であるかどうかを判定するための関数です。条件のいずれかが満たされる場合にTRUEを返し、すべての条件が満たされない場合にFALSEを返します。
OR関数の基本
OR関数の構文
OR関数の基本的な構文は以下の通りです。
=OR(条件1, 条件2, …)
- 条件1: 判定する最初の条件。
- 条件2: 判定する2番目の条件。
- …: 判定する追加の条件(任意)。
基本的なOR関数の使用例
目的: 商品の貸出状況など、複数の条件のうちいずれかに合致するかどうかを自動で判定し、データの絞り込みや分析に活用します。
手順
- 判定結果を表示したいセルを選択します(例: D2)。
- Excelの「数式」タブをクリックし、「論理」カテゴリから「OR」関数を選び、「OK」をクリックします。
- 「関数の引数」ダイアログボックスで以下の引数を入力します。
- 論理式1: 1つ目の条件式を入力(例:
B2=$G$2
)。 - 論理式2: 2つ目の条件式を入力(例:
B2=$G$3
)。 - 論理式3以降: 必要に応じて、さらに条件式を追加可能。
- 論理式1: 1つ目の条件式を入力(例:
- 「OK」をクリックして入力を確定します。
- 指定したセル(例: D2)に、B2セルがG2セルまたはG3セルのいずれかと一致する場合は「TRUE」、一致しない場合は「FALSE」と表示されます。
- D2セルの右下隅をダブルクリックするか、下にドラッグすることで、他のセルにも同様の計算を適用できます。
使用例
以下の例では、B列の値がG2セル(「レンタル」)またはG3セル(「貸与」)と一致するかを判定しています。
B列: 商品の状態 | G2: レンタル | G3: 貸与 | 判定結果 |
---|---|---|---|
レンタル | レンタル | 貸与 | TRUE |
販売 | FALSE | ||
貸与 | TRUE |
ポイント
- OR関数は、複数の条件のうち、1つでもTRUEであればTRUEを返します。
- 条件式には、セル参照だけでなく、直接数値や文字列を入力することも可能です。
- 異なる列のセルを参照することで、複数の項目での条件判定も可能です。
- 今回の例では、G2セルとG3セルにあらかじめ判定したい条件(「レンタル」と「貸与」)を入力し、それらを参照しています。
- OR関数の代わりにAND関数を使用すると、すべての条件に合致する場合のみTRUEを返します。
まとめ
OR関数を使いこなすことで、複雑な条件付き計算を簡単に行うことができ、データ分析やレポート作成が効率化されます。ぜひ試してみて、Excelでのデータ操作をさらに便利にしてください。
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