VLOOKUP関数の基本
Excelでは、特定の値を検索して対応する列からデータを取得するために「VLOOKUP関数」を使用します。VLOOKUP関数は、縦方向にデータを検索して値を返すための非常に便利な関数です。
VLOOKUP関数の構文
まずは、VLOOKUP関数の基本的な構文を見てみましょう。
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)- 検索値: 検索する値を指定します。
- 範囲: 検索範囲を指定します。最初の列に検索値が含まれている必要があります。
- 列番号: 範囲内の取得するデータがある列番号を指定します。範囲の左から数えて何列目かを指定します。
- 検索の型（省略可能）: 検索の方法を指定します。
- TRUE または省略: 近似一致を検索します（範囲は昇順に並んでいる必要があります）。
- FALSE: 完全一致を検索します（範囲の並び順に関係なく検索されます）。
基本的なVLOOKUP関数の使用
目的: 商品の名前を入力するだけで、対応する個数を自動で表示させ、作業効率をアップさせます。
VLOOKUP関数の概要
VLOOKUP関数とは？ 表の中から指定した値（例：商品名）を検索し、対応する別の値（例：個数）を返す関数です。
操作手順
- 個数を表示したいセル（例：B2）を選択: B2セルに、これからVLOOKUP関数を入力していきます。
- 「数式」タブから関数を選択: 「数式」タブをクリックし、「検索／行列」カテゴリから「VLOOKUP」関数を選択し、「OK」をクリックします。
- 「関数の引数」ダイアログボックスに以下を入力:
- 検索値: 検索したい値（商品名）が入力されているセル（例：A2）を選択します。
- 範囲: 検索する範囲（例：D2～F12）をドラッグして選択します。この範囲は、列や行の挿入・削除でずれないよう、絶対参照（
$）を付けて「$D$2:$F$12」とします。 - 列番号: 取得するデータの列番号を指定します（例：E14セルには「2」（個数）や「3」（価格）を入力しておきます）。
- 検索方法: 完全一致で検索したいので「
FALSE」または「0」を入力します。
- 関数を確定: 「OK」をクリックして、VLOOKUP関数の入力を確定します。
結果確認
B2セルには、指定した検索値に対応する値（例：個数）が表示されます。
例: A2セルに「商品A」と入力すると、B2セルにその商品の個数が自動で表示されます。
自動で他のセルにも適用する
B2セルの右下隅をダブルクリックするか、下にドラッグすることで、他のセルにも値を自動で表示できます。
ポイント
- 検索値は、検索範囲の一番左の列に含まれている必要があります。
- 検索範囲は、絶対参照を使って固定しておくと便利です。
- 検索方法を「
0」（完全一致）にすることで、検索値と完全に一致する値のみを検索します。
まとめ
VLOOKUP関数を使いこなすことで、データの検索と取得が簡単になり、作業効率が格段にアップします。ぜひ試してみて、Excelでのデータ処理をさらに便利にしてくださいね！
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